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デコマでお取り扱いを開始したインクジェットメディア。

その中でも糊にエア抜き用の溝が入った「エアフリー糊」と呼ばれる

施工初心者にも扱いやすいインクジェットメディアがあります。

 

そんな便利な機能が付いた製品ですが、

「エアフリータイプは水貼りをしてはいけない」というルールがあります。

 

糊面の溝に水が入ると抜くのが難しいため残ってしまい、

剥がれや仕上がりの悪さに繋がるなど悪影響があるためです。

 

しかし、実際にエアフリーを水貼りすることで

どうなるのかを見たことがある方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか!?

 

今回デコマで実験してみましたので、

「エアフリーは水貼り厳禁」ということがより伝わればと思います。

 

 

インクジェットメディアの施工方法

 

まず、インクジェットメディアの施工方法には「ドライ貼り」と「水貼り」の2種類があります。

 

①ドライ貼り

 

名の通り、乾いた状態で施工する方法です。

もちろん被着体に対しては下地を整えることや清掃が必要ですが、

きれいな状態の下地に直接インクジェットメディアを貼ることを指します。

 

②水貼り

 

糊面と被着体の両方に水をかけて施工する方法です。

貼り付けた時にそのまま糊がベタっとくっつくことがなく、

水がクッションの役割を果たすため位置決めがしやすい施工方法です。

水をしっかり抜いて圧着し、乾燥させることで貼り付けることが出来ます。

 

 

今回の実験で使用したインクジェットメディア

 

比較用に、水貼りが可能なベタ糊も実験してみました。

 

 

ベタ糊  :KJR6000STG 白塩ビ・強粘着

 

 

 

 

 

 

 

エアフリー:KJR1024MTGR 白塩ビ・中粘着再剥離エアフリー

 

 

 

 

 

 

 

今回の霧吹きの中身は、洗剤や施工液なしの真水です。

アクリルに貼っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ついに禁断の実験

 

“安全” な ベタ糊を水貼り

 

水貼りすることで位置決めがしやすく、水もどんどん抜けていきます。

ベタ糊は糊と基材の間に水が残ることもなくきれいに貼ることが出来ました。

 

 

“禁断”の エアフリー糊を水貼り…!

※水たっぷりめでお送りいたします。

 

グレーの部分が糊面で、

細かく格子状に見えるのがエア抜き用の溝です。

 

この溝は「空気」と「水」の

両方を抜くことが出来るのでしょうか!?

 

 

 

 

 

離型紙には、水貼り厳禁としっかり記載があります。

 

 

 

 

 

 

 

水をたっぷりかけます。

※本当はだめですよ…!

 

 

 

 

 

 

水たっぷりの下地に貼り付けます。

※これも本当はだめですよ…!

 

 

 

 

 

 

水を抜いているときはベタ糊と比べると水をしごきづらく、

常に残っている感じが…なんだか嫌な予感…

 

 

 

 

 

果たしてどうなるのでしょうか!?

 

 

【衝撃の結果】エアフリーを水貼りするとこうなった!

 

 

抜けきれなかった水が、じわ~っと残っています。

エアフリー水貼りの裏では、かなり悲惨な事態になっていることがわかります。

 

 

 

プラスチックスキージーのスキージーパッドが付いていない方で強めに擦りました。

残った水は球状になり、溝を通って動いていきます。

溝はいろんな方向に流れているので、抜け道が分かれてしまい、

完全には外まで抜き切ることが出来ませんでした。

 

エアフリーは水貼り厳禁

 

9月中に実験し3週間経過した頃、まだ気温が高かったので自然と水は抜けていましたが、

これからの寒い時期の方が水が抜けにくくなります。

夏には蒸発することも多いです。

 

糊面の溝に水が入ると抜くのが難しいため残ってしまい、

剥がれや仕上がりの悪さに繋がるなど悪影響があります。

 

数か月後もっと寒くなった時に

透明のエアフリーで実験してみますのでお楽しみに…!(?)

 

 

実験に使用したKJR1024MTGRは必ずドライ貼り。

エア抜け良好でとても貼りやすく、中粘着ですが壁紙の上にも貼れるので

おすすめのインクジェットメディアです!

 

現在壁紙の上で再剥離できるかを実験中ですので、こちらも併せてお楽しみに。

 

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